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R-D1は長寿モデルだったのか

 世の中にR-D1を使う人は、それ程沢山居ないと思う。
 客観的に見た場合、そんなに便利なデジカメではないからだ。
 自動でやってくれるのはせいぜい露出合わせ位なので、基本的に好きな人しか購入しない。
 巻き上げ(※厳密にはシャッターチャージだが)すら手動のデジカメは全世界でこのカメラのみだ。

 だから買った人は、相当な変態数寄者って事になる。
 数寄者じゃない人がついうっかり買ったら嫌になるのが大半だろう。

 そんなデジカメだから、話題に上る割りには売れてなかったろうなと思う。
 つまりR-D1が基本構造を変更しないまま10年間販売し続けたのは、人気があったというより売り捌けなかったのだろう。
 EPSONはデジカメのメーカーじゃないので、それぞれのパーツを外注する事になる。
 だから製造コストを抑える為に、ある程度多い量で外注に出すのが普通だ。
 そこで販売台数を予測して妥協点を算出するのだが、それが発売当初30万円という価格設定であり、裁くのに10年という歳月が必要となった台数という事だろう。

 それを「入力機器としての役割を終えた」と、さらりと言って販売を終了したのは実に粋だと思う。

 発売当初は話題性もあったし、Leicaレンズを使える唯一のデジカメという希少性から、そこそこ売れたと思う。
 けれど、Leica M8に始まるデジタルレンジファインダーに、GXRのA12ユニット、そしてミラーレスと、どんどん優位性は崩れていったので、当初売れたR-D1の多くが中古市場に流れたであろう事は簡単に想像が出来る。
 そうなれば益々新品が売れにくくなっただろう。

 そんなに売れてない、でもたまに売れる。
 ああ、裁けるものなら裁きたい。

 そんな10年だったのかもしれない。

 だからこそありがとうEPSONと、私は言いたい。

 ユーザーは勝手だから、やれR-D2を出せだのいうけれど、R-D1ですら売り捌くのに苦労しているのに、とんでもないって所だろう(笑)

 さて今回、私がR-D1xGを新品購入したのは、以前R-D1を中古で購入しているので、EPSONに売り上げを貢献していないじゃないかと、自分が恥ずかしくなったというのも理由のひとつ。
 これでやっと、胸を張ってEPSONファンだと言えるよ。
R-D1は長寿モデルだったのか_f0331001_00564403.jpg
 R-D1(右)とR-D1xG(左)。
 画像はiPhone4S。

 おっと、本日腕時計を新しく買ったんだ。
 勿論、SEIKOさ♪

by Penepson | 2014-04-17 00:49 | 想うこと

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